来春新卒予定者の採用活動
新型コロナの感染状況が落ち着きを取り戻しつつあるいま、昨年までのような企業、学生間での採用活動の混乱は、ある程度収まると思われます。夏休みを利用してインターンシップに参加したり、地元で就職活動を行なう学生が増えたりと、例年に近いかたちでの採用活動も活発になるでしょう。
一方で昨年までのコロナ対応のなかで、学生がオンラインでの情報収集、情報交換、さらには会社説明会を重視するようになりました。都会の学生が地方の企業の、地方の学生が都会の企業の情報を得る機会が広がったともいえるでしょう
企業にとってもオンラインを活用することで、いままで出会う機会のなかった学生との接点が生まれる可能性もあります。今後はWeb面接などが定着すると考えられますので、効率的な進め方等を検討するとよいでしょう。
夏場の健康管理
夏場は暑さと湿気で、疲労がたまりやすい時期です。疲労が原因で業務災害や通勤災害などが発生することを防ぐため、就業中は適度に休憩させるなど、社員の健康管理と安全対策を徹底しましょう。
国の節電要請や会社の節電対策で、冷房の温度を高めに設定している事業所が多いと思いますが、屋内にいても、脱水症状や熱中症になることがあります。寝不足や不規則な生活も体調不良を起こしやすくしますので、自己管理を徹底させ、テレワーク下では特に仕事中のお互いの健康状態を確認しあいましょう。
マスクはウイルス拡散予防には有効ですが、高温や多湿といった環境下での使用は熱中症のリスクが高くなる恐れがあります。熱中症には一層の注意が必要です。
厚生労働省のホームページでは、マスクの着用についての最新の情報をまとめています。
パート・アルバイトのシフト管理
夏物商戦の期間中、パート・アルバイトを増員している企業では、個々のスケジュールを把握して、早めに勤務シフトの調整を行ないましょう。
一定の条件を満たせば、パート・アルバイトにも年次有給休暇を付与する義務が生じます。
繁忙期に人手不足に陥って業務に支障が出ないよう、シフトの調整、管理などには十分留意してください。
交通事故発生時の対応確認
2021年の交通事故死者数は、全国で2,636人(前年比マイナス203人)でした。調査開始以来、交通事故死者数は5年連続で最少を更新しています。さらに、2年連続で3,000人を下回りました。
一方で、交通事故死者のうち65歳以上の人の割合は、過去最高の57.7%となり、6割近くが高齢者となっています。
死者数自体は減ってきていますが、悪質・危険な運転による重大な事故は後を絶ちません。安全教育が重点的に行なわれる時期は入社時や事故発生時が多いですが、慣れによる油断、加齢に伴う身体能力や判断力の低下も想定されます。勤務年数や年齢に応じた教育プログラムなど、社内の交通安全教育に力を入れましょう。
また、社員が業務中や通勤途中に交通事故を起こしたり、巻き込まれたりした場合の対応(事故直後の対応)などについても、きちんと確認しておきましょう。