マンション建替えの促進
国土交通省の社会資本整備審議会住宅宅地分科会が、マンションの適正管理・再生に向けた検討の方向性を示しています。管理適正化を促す仕組みの充実、多様なマンション再生のニーズに対応した事業手法の充実、地方公共団体によるマンション管理適正化・再生円滑化への関与の強化・充実の3点が示され、同分科会に設置されたマンション政策小委員会で、建替え円滑化のための区分所有法の改正など具体的な施策が検討されます。
危険運転への対応
法務省の自動車運転による死傷事犯に係る罰則に関する検討会が、報告書をまとめました。危険運転致死傷罪の構成要件として、飲酒運転の場合には個人差や心身の状況にかかわらず適用する数値基準を明文化する方針等が示され、今後、具体的な数値や要件について法制審議会で審議されます。
「年収の壁」見直し佳境に
就業の抑制となっている、いわゆる「年収の壁」をどうするかが喫緊の課題とされるなか、所得税の基礎控除の引上げによる「103万円の壁」以外も対応が検討されています。
厚生労働省の社会保障審議会年金部会が、被用者保険の適用拡大の方針を示し、自民党社会保障制度調査会年金・医療委員会合同会議が関係団体から適用拡大についての意見を聴取しました。その際、厚生労働省は企業規模要件の撤廃とともに「106万円の壁」を生んでいる賃金要件の見直しは引き続き検討する、と説明しました。
フリーランスも労災の対象に
労働政策審議会安全衛生分科会で、今後の労働安全衛生対策についての報告書案が示され、個人事業者を労働安全衛生法の保護対象に加える方針が明らかになりました。安全衛生法が改正されれば、フリーランスに発注する事業者に、安全配慮義務や報告義務が課せられることになります。