- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第11回 関東地方にも「キリシタン遺跡」がいっぱい!? キリシタン遺跡など近畿地方より西だけにあるとお思いの方が多い。ところが徳川家康が江戸に入ってから、荒れ果てた関東地方を開拓・開墾した人々は、取締りの……(2016年8月30日 13:17)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第10回 「笹」が繁茂している場所は武家館の跡? 竹と笹(篠竹)の違いは、皮にある。竹は延びると皮が落ちるが、笹は延びても落ちない。中世の武家は、笹を矢の材料に使ったので、館は笹が繁茂していた。笹が……(2016年3月22日 09:06)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第9回 送電線の鉄塔が立っている場所は「狼煙台」跡が多い 城跡以外で見晴らしのよい場所は、ほとんど狼煙台の跡と考えたほうがよい。ランドマークのように今もマイクロ回線の塔や送電線の鉄塔が立っている。どちらも工……(2016年2月24日 09:20)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第8回 ヨーロッパの貴婦人に“日本のバラ”と呼ばれた「椿」 椿は主に本州の海岸付近に分布する。中世末期の熊野の歩き巫女と呼ばれる女性は、熊野御師と連れ立って全国を回った。その際、男は梛木を手にし、女は椿を手に……(2016年1月21日 09:13)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第7回 郵便局の数で実感する「村」の大きさ 東京も中山道は本郷以北、東海道は品川宿以南、甲州街道は新宿以西などは江戸府外の村である。城下町以外はすべて村なので、都心以外の平地は村を歩くことにな……(2015年12月11日 09:30)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第6回 「銀杏」は中世武家の防火と籠城時の食料だった 秋に黄色く紅葉するイチョウは、古くから神社や寺院などに植えられたが、民家に植えることは忌み嫌われた。その理由はイチョウが神聖な樹木だからと思われる。……(2015年11月20日 09:23)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第5回 全国に残る「山城」の痕跡 中世の山城は全国で調査されて、おおよそ県ごとに400から500もあったことが判明している。静岡県など平均すると約4km四方に1つあった。「ネコヤ(寝小屋・根……(2015年10月14日 08:58)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第4回 古い寺院の「蘇鉄」は南蛮文化の名残か 今や蘇鉄はありふれた庭木だが、そもそもキリスト教伝来とともに日本に渡来したもので、インドやフィリピン原産の植物である。蘇鉄の日本で最初の記録は、天正……(2015年9月9日 09:13)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第3回 「象」の彫刻は真言律宗の密教寺院の印 仏典では普賢菩薩の乗物が白象で、牙は6本である。仏の理法・修行を象徴するもので、釈迦像の右側に立つ。左側に文殊菩薩で、こちらは獅子に乗って仏の知恵を……(2015年8月19日 08:50)
- 風景を読む“知的”散歩術のススメ 第2回 「龍」の指は何本あるか? 龍は中国王権のシンボルである。水中に棲む龍は降雨をもたらし、時いたれば天に昇る。水中と天を往来する超越的な動物とされて、王の乗物となり、王権の象徴と……(2015年7月15日 00:00)