定時株主総会の登記事項のチェック
6月(または5月)は、3月決算法人の定時株主総会の開催時期です。
増資や取締役の変更(任期満了に伴う再任も含む)など法定登記事項に異動があった場合には、速やかに変更登記を行ないます。
また、住所変更や婚姻による氏名変更など、登記簿に記載された事項に変更が生じた場合にも、変更登記が必要です。
業界団体等の総会への参加
6月は商工会、法人会など各種業界団体の総会シーズンです。それぞれの日程をチェックして、出席するか否かを判断しましょう。
出席・欠席にかかわらず、委任状の提出が必要な場合はその取扱いをどうするかなど、方針を決めて適切に対応します。
梅雨どきの各種対策
6月になると雨の日が多くなり、湿度や気温も高くなりますから、次のような点に気を配りましょう。
・浸水などの災害対策
・湿気、雨漏りなどによる不良在庫の発生防止
・降雨等による自動車事故の防止
・郵便物等の水漏れ防止
・食中毒の防止や健康・衛生面の管理強化
飲食・食品関連業や、社員食堂をもつオフィスや工場などは、食中毒が発生しないよう、衛生管理への配慮が求められます。
職場の湿度については、労働安全衛生規則で「事業者は、暑熱、寒冷又は多湿の屋内作業場で、有害のおそれがあるものについては、冷房、暖房、通風等適当な温湿度調節の措置を講じなければならない」と規定されています。また、事務所衛生基準規則には、湿度は40〜70%になるように努めなければならないという具体的な指標が示されています。
安全で働きやすい職場環境を整えましょう。
安全対策の検討と見直し
消防庁は、毎年6月の第2週を危険物安全週間と定め、火災発生のリスクを回避するための啓発活動を行ないます。危険物とは、消防法に定められているもので、一般的に次のような危険性を持った物品をいいます。
・火災発生の危険性が大きい
・火災拡大の危険性が大きい
・消火の困難性が高い
私たちの身近なものでは、ガソリン・灯油・油性塗料等があります。
また、6月10日〜16日は火薬類危害予防週間、6月は全国安全週間(7月1日〜7日)の準備期間です。
こうした取組みを機に、安全に関するキャンペーンを行なうなどして社員の意識を高め、職場の安全対策を徹底しましょう。
中元・暑中見舞状の手配
中元を贈る場合には、6月中に各部署から贈答先名簿の提出を受け、百貨店などに発注します。
暑中見舞いを送る場合は、デザインを決め、印刷しておきます。差出先の名簿が整い次第、宛名書きを始めます。
各種紙誌へ暑中見舞広告を掲載する企業は、その手配も進めましょう。
7月〜9月の業務日程の確認
4月に新年度入りした企業は、7月から第2四半期が始まります。四半期ごとの業務日程を確認しましょう。
また、夏季休暇を実施する企業では、社内的な日程調整、取引先等への通知、相手方の日程確認などを進めます。
60ページでは、7月〜9月に行なうべき主な業務をチェックリスト形式でまとめています。