取引先関係者の弔事で香典を包む際は、金額もさることながら、相手の状況を思いやりつつ適切なタイミングを図ることが大切です。
社長のみ高額、他は 1 万円が目安か
社外関係者といってもいろいろな人がいますが、ここでは「取引先の社長」「取引先社長の親族」「取引先の担当者」「取引銀行の支店長・担当者」「同業他社の社長」の逝去に当たっての香典の金額を紹介します。
「取引先の社長」は別格扱いとなっているようで、他の社外関係者より高額となっています。目安は 3 万円 ないし 5 万円。親交がそれほど深くない場合は 1 万円 でもよいかもしれません。なお、香典は偶数となる金額はあまり使われず 2 万円 という回答はどのケースでもごく少数でした。
「取引先の社長」以外の関係者は、それぞれ 1万円 が目安になりそうですが、「同業他社の社長」はそれより少し高めで、親交度合いによっては 3 万円 となります。
なお、葬儀に当たっては香典に加えて花輪等を供えるケースも少なくありません。その金額はおおむね 1 万 5,000 円前後。地域や葬儀社にもよりますが、花輪の一般的な値段がそれに当たるためと思われます。
取引先の弔事では参列者を誰にするか
これも迷うところです。社長が出席するケースは「取引先の社長」が群を抜いてトップ( 46.1 %)。続いて「同業他社の社長」( 29.7 %)で、業界団体等での付き合いがあるためと思われます。
それ以外の社外関係者の弔事に社長が出席するケースは少なく(取引先の社長の親族 15.9 %、取引銀行の支店長・担当者 14.1 %、取引先の担当者 9.3 %)、名代に託していることが窺えます。
【調査概要】
2014 年 6 月に全国の月刊「企業実務」読者 4,000 社にアンケート用紙を送付、314 社から回答を得ました。調査の詳細は『中小企業の「支給相場&制度」完全データ』に収録しています。
【本書の紹介】
最新 全国調査
『中小企業の「支給相場&制度」完全データ』
A4変型判272ページ 頒価9,250円(税別)
会社の支給相場を網羅した資料集の決定版!各企業の個別の支給実態をリスト形式で掲載!
◆本書の構成◆
【第1章】最新調査「役員報酬・賞与・退職金」の支給データ
【第2章】「役員報酬・賞与・退職金」の相場と合理的な決め方
【第3章】役員報酬・賞与と退職金に関する税務処理Q&A
【第4章】最新調査 中小企業の「従業員退職金」の支給データ
【第5章】最新調査 慶弔見舞金の相場(社内・社外)
【第6章】最新調査 税理士・弁護士等の顧問料と報酬相場
【第7章】最新調査 高齢社員の待遇&賃金水準データ
【第8章】これからの高齢社員雇用と賃金・評価制度の考え方