「変化を楽しむ」気持ちが、モチベーションを高めていく
もうひとつ。50 歳という年齢は、若年層と高齢者層の中間点ですね。この時期は、生活環境の変化に対して保守的になる人と革新的になる人の2つに、大きく分かれるようです。
前者は慎重派、後者は積極派。どちらも捨て難いですね。でも、モチベーションアップの観点から考えると、変化に対応する力のある人のほうがより強く生きられるのではないかといわれています。
かのダーウィンもこういっています。
強い者が生き残ったわけではない。
賢い者が生き残ったわけでもない。
変化に対応した者が生き残ったのだ。
人は変化を好まず、現状維持をしがちなもの。合理的と考えれば、変化するほうが良い場合であったとしても、現状に固執し維持しようとするのが人間の心理です。
いうなれば、次のような不等号式の心情となるのです。
しかしながら、私達を取り巻く社会環境や経済環境はめまぐるしく変化しています。それらの環境の変化から目をそらすのではなく、ワクワクしながらチャレンジしていくことこそが、モチベーションの持続に繋がるのではないでしょうか。
変化への適応力が高い人ほど、モチベーションアップを実現しやすいと考えるのは筆者だけでしょうか。
50 歳から、新たな人生の目標に向けてスタートしよう!
さて、どうしてこの回でモチベーションの話題を持ってきたか。
今まで仕事やキャリアについて悩み苦しみ、あるいは喜び達成感を味わってきたことの集大成は、もうすぐそこです。
あと 10 年あるいは 15 年の年月を、その集大成のときに向かってどう取り組んでいくか。
キャリアチェンジやマインドチェンジをどうやって進めていくかを考えること、これが重要なのです。
「定年」は、ゴールではありません。50 歳とは、現役生活の終着点に向かうのではなく、新たな目標を立て、そこに向かってスタートを切るべき年代です。
仕事人生のゴール(人によっては、新たなスタート)の切り方を思い描き、あなたの中に眠っているモチベーションを呼び起こしてください。新たな人生の門出に向かって、積極的なアクションを起こしていただきたいと思うのです。
50 歳を過ぎて、いよいよ人生の醍醐味を味わうことができる年代になったのだと考えると、さらなる意欲が湧いてくるではありませんか。
- ▼連載「50歳からのキャリアプランニング」
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- 第10回 もう50歳? まだ50歳? 悩める50代のためのライフプランニング
- 第9回 会社人生で培った知識&ノウハウ&人脈をシニア起業で花開かせたい
- 第8回 「PDCAサイクル」と「社会人基礎力」でオリジナルキャリアを描こう
- 第7回 「働きたいだけ働く」その先に待つ自由な時間に、あなたは何をしますか?
- 第6回 セカンドライフに必要な「保障」は何か?じっくり考えて保険を見直そう
- 第5回 「不純な動機」と「変化を楽しむ」気持ちが定年後の「やる気」に火をつける!?
- 第4回 キャッシュフロー表と家計バランスシートで定年後生活を「見える化」しよう
- 第3回 定年後の「ライフプラン=夢」と「お金」について考えよう
- 第2回 夫婦世帯、おひとり様…それぞれの視点から“アラフィフ・クライシス”に備える
- 第1回 定年後を見据え、いま考えておきたい「仕事・お金・生活…」