結婚とともに社員への祝金で一般的なのが出産祝。出産祝の支給制度をもつ企業は 90.3% と9割に達しています。
出産には社員本人の場合と社員の配偶者の場合がありますが、出産祝については「本人、社員の配偶者ともに一律定額を支給する」企業が、出産祝を支給する企業の約8割を占めており、多くが本人の出産も配偶者の出産も同じ扱いをしていることがわかります。
本人と配偶者で金額を分けている企業はわずか 1.1% でした。また「何人目の子かによって支給額を変えている」企業も少数で 17.9% でした。
出産祝金の相場は1万円、少子化対策で大判振る舞いも
支給額については、平均額は 1万6,297円 ですが、半数以上の企業の回答は 1万円 でした。相場は 1万円 と考えてよさそうです。
平均額のアップに貢献したのは、最高額の 20万円 を筆頭に10万円以上の大盤振る舞い企業が数社あったことによります。
社員の福利厚生策に加え、わが国の喫緊の課題である少子化対策に協力するためと、目的をはっきり打ち出している企業もありました。
2児以降は減額が多数、しかし増額するケースも
一方、「何人目の子かによって支給額を変えている」企業では、半数が「2子以降は減額支給する」としています。「2子以降は支給しない」という会社もあります。
減額率は企業によって様々ですが、第1子1万円、第2子以降は 5,000円が相場となりそうです。
一方、わずかではありますが、「2子以降は増額支給する」するという企業もありました。こちらも少子化対策への協力かもしれません。
【調査概要】
2014年6月に全国の月刊「企業実務」読者4,000社にアンケート用紙を送付、314社から回答を得ました。調査の詳細は『中小企業の「支給相場&制度」完全データ』に収録しています。
【本書の紹介】
最新 全国調査
『中小企業の「支給相場&制度」完全データ』
A4変型判272ページ 頒価9,250円(税別)
会社の支給相場を網羅した資料集の決定版!各企業の個別の支給実態をリスト形式で掲載!
◆本書の構成◆
【第1章】最新調査「役員報酬・賞与・退職金」の支給データ
【第2章】「役員報酬・賞与・退職金」の相場と合理的な決め方
【第3章】役員報酬・賞与と退職金に関する税務処理Q&A
【第4章】最新調査 中小企業の「従業員退職金」の支給データ
【第5章】最新調査 社内・社外への「慶弔見舞金」の相場
【第6章】最新調査 税理士・弁護士等の顧問料と報酬相場
【第7章】最新調査 高齢社員の待遇&賃金水準データ
【第8章】これからの高齢社員雇用と賃金・評価制度の考え方